意外と知らないドローンの歴史

ドローンを使った空撮動画をよく目にするようになりました。
まるで、鳥になって空を飛んでいるような、そんな動画をだれでも撮影できる時代になっています。

ドローンの空撮能力は、いままでの空撮方法を使った空撮よりもはるかに高く、そして容易です。さらにその能力は空撮だけでなく、運送業や災害救助にも改革をもたらしています。
そんなドローンですが、歴史は意外と古く、第二次世界大戦のころから開発されてきました。それは現在のイメージとは異なり、爆撃機を無人で操縦しようと開発されたものです。

軍用としてのドローン

最初のドローンは1944年、アメリカで開発された「BQ-7」と言われています。 これは爆撃機「B-17」のコックピットにカメラを搭載し、無線操縦で飛んで、爆弾を乗せた航空機ごと突撃するという作戦です(アフロディーテ作戦)。 作戦は失敗し、実用にはいたりませんでした。
ドローンはその後、戦闘機の訓練に利用されます。 戦闘機の訓練のときに、ターゲットとして無人飛行できる飛行機が必要だったのです。 そのとき使われた飛行機の機体がクィーン・ビー(女王蜂)という名前だったので、それに関連してターゲットとなる無人飛行機に、ドローン(雄蜂)という名前がつきました。 ドローンという名称はこのとき生まれたのです。
それから軍用ドローンが開花するには、コンピューターの発達を待たなくてはいけませんでした。 それは1970年代、小型の高性能なコンピューターが開発され、さらに無線技術も発達し、ドローンは無人偵察機として活躍し始めます。
とくに1995年に開発された「プレデター」は、人類の戦争の歴史を塗り替える能力を持っていました。 それから無人航空機は偵察だけでなく、攻撃にも使われるようになり、操縦者は地球の裏側にいても良くなったのです。
かつて無いスピードで発達する軍用ドローンですが、民間用のドローンはいわゆる、産業用ラジコンヘリとして生み出されます。

産業用としてのドローンの歴史

そのトップランナーは日本でした。 1980年代、バブルによって農業人口が減り、農薬散布などにドローンの開発が急がれたのです。 それに白羽の矢がたったのがヤマハ発動機で、農薬散布を目的としたドローンが開発されていったのです。
その技術の高さは現在のアメリカで、「無人機をつかった農薬散布」が許可された最初の例となったことからうかがえます。 この分野でのドローンもこれから大きく発展していくことでしょう。
ただ、当のヤマハ発動機はドローンという名称は使わず、産業用無人ヘリコプターとして開発しています。 ドローンという名称に軍用機のイメージがあるからです。 
しかし、現在では「ドローン」といえば、プロペラが4つ付いている空撮用のドローンをイメージします。 このタイプのドローンは正確にはマルチコプターといいます。 
ドローンという名称の知識として、元が軍用の無人航空機から来ていると知っていても、一派的にはドローンはマルチコプターのことを指す言葉になりつつあります。
では、そのマルチコプターの歴史はいつから始まったのでしょう。

マルチコプターとしてのドローンの歴史

現在のようなドローン(マルチコプター)の姿になるには、とある製品が開発されるのを待たなくてはいけませんでした。 マルチコプターにとって命ともいえる部品は、その製品の流用によって作られているのです。
その製品とはスマートフォンです。
スマートフォンに内蔵されているジャイロセンサーや加速度計やGPSは、そのままドローンに流用されました。 さらにスマートフォンが広まることによって、大量生産が行われ、部品の値段が安くなりました。 それが、そのままドローンの発展にも影響を与えたのです。 
最初のドローンが生まれてから60年以上たった2010年に、マルチコプターとしてのドローンが生まれました。
フランスにあるパロット社の「AR.Drone」が現在のマルチコプターの始まりです。 アイフォンで操作するその機体は、世界中に驚きをあたえました。
これをきっかけに世界中でマルチコプターが開発、生産されます。 その機能は、もはや軍用だけにとどまらず、あらゆる可能性を持っています。 
ドローンという名称は古くからありますが、現在のドローン(マルチコプター)は2010年に生まれたばかりなのです。 ドローンの歴史はこれから始まると言えるでしょう。

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